2018年12月31日

仕事編〜CADは相棒

CAD(キャド)とはcomputer-aided designの略称で、コンピュータを使って画面上で物のカタチという情報をデジタル化して汎用性を高める技術です。自動車産業に欠かせない金型分野でいち早く導入されました。

かつては金型の多くは木型を元に作られていましたがCADの出現によって木型製作の受注は激減し、遂に私のような末端の木型屋は息の根を止められてしまったわけです。

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木材で作った木型サンプル(ラッカー塗装)

25年くらい前から兆候はありました。先ず木型製作に欠かせない図面が支給されない、或いは支給されてもワイヤーフレームという寸法抜きで線だけの投影図だったりとか。

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ワイヤーフレーム例

今となっては信じられないことですが実際こんな寸法表記のない図面から寸法を拾い出して木型を作っていたのです。しかしそのワイヤーフレームもやがては出してもらえなくなるとの危機感から、趣味で持っていたMacintoshで3Dデータが読み込めるCADソフトはないものかと探し始めました。


当時国内のCADソフトはWindows系が主流でMac系は皆無に等しい状況でしたが、米国Ashlar社のVellum Cobalt というモデラーCADに目が留まりダメ元でカスタマーサービス宛に直接交渉したのが発端で、その時返事をくれたのが偶然CEO本人だったという幸運にも恵まれ、2002年にVellum Cobalt 導入に成功しました。

本当に使えるのか入手するまでは博打に近いものでしたが自由な切断面、美しいレンダリング、二次元図面出力など「痒いところに手が届く」との表現がぴったりの素晴らしいソフトでした。

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Ashlar-Vellum Cobalt の3D画面

モデラーCAD導入は当然ながら形状をゼロから作ることも可能で、これまでデータの受け手だった側がクリエイター側にもなれることを意味します。実際数え切れないくらいの3DモデルデータをMacで作りました。
2017年に廃業するまでの残り15年間をなんとか乗り切れたのもこのモデラーのお陰と言っても過言ではありません。

有難いことに、廃業した現在でも個人的にかつての取引先からモデリングや図面作成仕事で時々声を掛けて頂いております。
CADはまさに私の相棒なのです。

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Ashlar-Vellum Cobalt を使った近年の作品より



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Ashlar-Vellum Cobalt を使った近年の作品より


posted by リチャード at 10:51| Comment(0) | 生活全般
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